2017-2024 (C)インテリアとしてののれん
実際に楽屋を使用したり覗いてみるとわかりますが、意外とプライバシーが守りにくいことに気がつきます。
主役の控え室として利用されるのが常ですが、多くの人が出入りすることもあって
入り口は開放的なスタイルになっていることが多いです。
そうなると、1人で本番前に集中をしたいと考えてもなかなかできなかったり、
着替えている様が外から見えてしまうことだってあります。
そんな時に役に立つのが、暖簾です。
うまく利用することで誰かゲストが来た時にでも嫌な感じを与えることなく、
プライバシーを守ることができます。
例えば、スタッフが中に入ろうと入り口まで来た時、中で少し込み入った話がされていたとしても
何も隔てるものがなければ入ってきてしまいます。お互いに気まずい空気が流れたり、
中で話が白熱していると楽屋の外から誰か入ってきても気づかないこともしばしばです。
楽屋に入るのは男性だけではないため、女性が着替えをしていることもあります。
着替えている本人はもちろん、外から見えてしまうと外部の人も気にしてしまいお互いストレスです。
そんな事態を避けるためには、柔らかく暖簾でプライベートな空間を作るのが良い手段です。
楽屋の中でも、暖簾は利用価値が高いです。かなり広めの部屋に演者が控えることはよくあります。
例えば大部屋が2つの部屋に分けられていたとして、その間にドアが設けられていればそれで良いです。
しかし、途中まで壁があってもそこから途切れていて、行き来できるような
システムになっている楽屋も珍しくはありません。そんな時に暖簾があれば、
不自然さなく空間を分けることができます。
間を暖簾で仕切っていれば、簡単に向こう側を覗くことができません。
ただ音などは漏れ聞こえてくるため、何が行われているのか・どんな話をしているのかは聞こうとすれば聞けます。
雰囲気を察知することができるため、完全にドアなどで区切られた空間よりも
良い意味でラフな状態を保つことが出来るのもメリットです。
スタッフが打ち合わせに行こうと楽屋の前まで来た時、左右に分かれたような部屋で
演者が何をしているのかは、外でしばらく様子を確かめればわかります。
着替えているのか集中しているのか、外から様子がわかればトラブルを避けられます。
部屋の間を仕切っているのが布なら、お互いに干渉することなく様子を探って、
ストレスなく過ごすことも難しくありません。良いとこ取りの空間の使い方ができます。